2017年6月20日火曜日

ヴォイニッチ手稿がついに解読か?謎の言語は古チェコ語が元



https://www.novinky.cz/kultura/440892-autorem-voynichova-rukopisu-psaneho-neznamym-jazykem-je-jiri-iii-z-lichtenstejna.html

チェコ語のニュースだが、宇宙人が書いたのでは?とまで言われた奇書・ヴォイニッチ手稿がとうとう解読された、らしいというニュース。

ヴォイニッチ手稿とは1912年にイタリアで発見された手書きの書物で、未知の言語で書かれており、現実には存在しない植物が描かれていることから、多くの人々の興味を惹きつけた。これまでに暗号の専門家が何人も解読しようと試みたが、有効な解釈はできなかった。ヴォイニッチとは発見者の姓に由来する。

解読に成功したとされるのは、チェコのIrena Hanzíkováさん。解読を始めたのは2016年8月からとのこと。彼女によれば、言語は古チェコ語をある法則で暗号化したもので、セクションごとに暗号化の方法が変わっているのだという。これまでいくら試みても解読できなかったのは、このようなマイナー言語が元になっていることが原因なのではないか、とのこと。おそらくは暗号解読表も存在していたのではないかという。

気になる内容だが、期待外れなようだが、著者の人生観や信仰の告白などを綴った極めて個人的な心情吐露だという。植物図鑑のように見えたイラストは、それらの心情を絵で表したもので、内容と合わせて読むと見事に合致するのだという。

著者は、モラヴィアの貴族ゲオルグ・フォン・リヒテンシュタイン3世。1360年にミクロフにて生まれ、修道士となりイタリアのトレントに住んだ。枢機卿に推薦されたものの、これを断ったと伝えられている。1419年8月25日に死去、毒殺ではないかと言われている。文書を暗号化したのは、そこに来世への生まれ変わりへの願望が書かれており、転生を否定するキリスト教と相いれないからだったからではないかという。

ただし、このニュースにはいささか疑問がつきまとう。このIrena Hanzíkováさんが一体何者なのか、研究者なのかどうか、ネットで調べてみても出てこない。また、彼女はこの内容が非常に個人的なものであるために、内容の公開にためらいを感じていると述べていること(14世紀の人の個人情報を気にする意味は?)、具体的な暗号化の方法について何も述べていないこと、ゲオルグ3世と特定できた理由が述べられていない、など。ただ、チェコでは結構なニュースになっているらしい。

ともあれ、続報が出るなら期待したいところである。

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