まさかの急展開に驚くばかり。メル・コリンズの復帰、ジャッコをヴォーカルに、ドラマー3人で始まった今回のクリムゾンからエイドリアン・ブリューが外されたのは既にご存知であろう。実際にはフリップはブリューに“8人目のメンバー”として準備しててくれと伝えたにもかかわらず、断られてしまったことは既報の通り。
ところが事態は先週から急展開を迎える。
様々な状況から推察するに、ネット掲示板で現編成でのIndisciplineが「なかなか良かった」とファンが書いていたのを見て、積年のフラストレーションが爆発した様子。ブリューの妻がDGMのプロデューサーであるデヴィッド・シングルトンに対し、現編成がブリューの曲を演奏することをやめてほしいと伝え、急速に両者の間に険悪なムードが漂い始めることになった。「夫が復帰するなら他のメンバーはサイドマンとしてのギャラにするべきだ」などの暴言まで飛び出し、このことが明らかになると、Facebookではファンの悲しみの声が溢れることに。
これらの状況を受けて、フリップがブリューと電話で会談。その結果、両者のわだかまりは溶け、なんとブリューがクリムゾン9番目のメンバーとして復帰することが明らかにされたのであった。
https://www.facebook.com/robert.fripp.96/posts/1854556931226995?pnref=story
とは言っても、現時点ではツアーへの参加は全くの未定。ブリューはスチュワート・コープランドとのバンド、Gizmodromeをスタートさせたばかりで、参加が実現するかも実のところは未知数。だが、Disciplineクリムゾン再結成を却下されて以降、拗ねて「今のクリムゾンには関係ないから何も聞かないで!興味ないから!」と言ってたブリューが、ようやくフリップとの間のわだかまりを解くことができたのは、ファンにとっても嬉しいニュースだ。やっぱりブリューはいい人だったんだね……。
ジャッコによって70年代レパートリーが解禁されたことは嬉しいことだったが、80年〜90年代の曲にも優れたものがあり、それらはジャッコの声には合わないことは明白だったので、予想もつかない展開が期待できそうだ。
……ブリューの曲は絶対やらないと公言してたジャッコが今度は危機を覚えて脱退したりして。
2017年9月5日火曜日
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