いまさらの超定番CDを、今更買う。私とリゲティとの出会いはそもそも10年ほど前にさかのぼり、それは安売りしていた「Capriccio」の楽譜だった。弾いてはみたものの、さほどのうまみも感じられず、著名な作曲家であることも認識しながらも、それ以上の興味はわかなかった。まあ、当時も有名だったのであろうが、その後、もっともっと有名になったのがリゲティだ。俗世間から離れ変化の少ないように思えるクラシック音楽界にも、ちゃんと流行という物も存在するのだ。さて、その10年の時を経て、きちんとした弾き手によって演奏されたリゲティ作品を聞くと、ものすごく不思議な感慨が訪れた。エチュードはおそらくは近年に作曲されたピアノエチュードの中でも、最もおもしろい構造で書かれた作品であるのだが、その構造を意図せずして聞いても十分に楽しい。だが、気が付くと構造を意識してしまう。そのときに訪れる快楽とはなんなのか。それはおそらくは快楽というよりは幾分難渋なものであり、パズルを解くかのようなものだ。おそらく楽譜を前にしながら聞くのが最高の楽しみかたなのだろう。つまり、楽譜の持っていない私のような人間には聞き込みが必要なのだ。
2005年2月18日金曜日
Gyorgy Ligeti Edition 3: Works for Piano , Pierre-Laurent Aimard(pf)
いまさらの超定番CDを、今更買う。私とリゲティとの出会いはそもそも10年ほど前にさかのぼり、それは安売りしていた「Capriccio」の楽譜だった。弾いてはみたものの、さほどのうまみも感じられず、著名な作曲家であることも認識しながらも、それ以上の興味はわかなかった。まあ、当時も有名だったのであろうが、その後、もっともっと有名になったのがリゲティだ。俗世間から離れ変化の少ないように思えるクラシック音楽界にも、ちゃんと流行という物も存在するのだ。さて、その10年の時を経て、きちんとした弾き手によって演奏されたリゲティ作品を聞くと、ものすごく不思議な感慨が訪れた。エチュードはおそらくは近年に作曲されたピアノエチュードの中でも、最もおもしろい構造で書かれた作品であるのだが、その構造を意図せずして聞いても十分に楽しい。だが、気が付くと構造を意識してしまう。そのときに訪れる快楽とはなんなのか。それはおそらくは快楽というよりは幾分難渋なものであり、パズルを解くかのようなものだ。おそらく楽譜を前にしながら聞くのが最高の楽しみかたなのだろう。つまり、楽譜の持っていない私のような人間には聞き込みが必要なのだ。
2005年2月15日火曜日
Astor Piazzolla BOX 10CD
ピアソラの異様に安いボックスをタワーレコードで発見した。なんと10枚組1460円である。どうかしている。どうせ適当なコンピレーションだろうと思っていたら、どうやらアルバム集のようにも見える。1枚1枚にタイトルが付いているのだ。だが、やはり1枚あたりに、3つのレコーディングセッションを集めているので、安価コンピにも見える。オリジナルジャケもないし。私はピアソラには体系的な知識を持っていないので、なんとも判断が付かない。ただし、内容は悪くないことは保証できる。ラテン音楽って、半端に聞き込んでも、日本人には全部同じに聞こえてしまうんだけども。
2005年2月13日日曜日
Pierre CochereauのDVD
『Cochereau, Organiste de Notre-Dame :Documentaire issus d'Archives Ina et privées』
こんなものが出ている。日本のアマゾンでは取り扱っていないようなので、FNACから調べてみた。フランス・オルガンシーンは、サン=サーンスやフランクから連綿と続く、教会オルガニストの伝統を今でも保っている。教会オルガニストたちにとって、インプロビゼーションは欠かすことのできない技能だ。コンサートの時だけでなく、ミサの度に、インプロビゼーションをしなくてはならないのだ。ジャズがインプロを云々する遥か昔から、クラシックが忘れたとされるインプロの技術を、体系的に熟成してきた。このインプロビゼーションたるや、伝統芸能だなんて言葉はいっさい通用しない。前衛的でもあり、伝統的でもあり。つまるところ、様式の統一性を語ることすら困難なのだ。それほどまでに演奏者による個性の差が激しい。
コシュローのインプロビゼーションは比較的伝統的な和声に則っているが、それでも十分斬新だ。そもそも、巨匠と呼ばれたオルガニストたちの中で、映像を残した人間はほとんどいない。これはきっと貴重な映像となるだろう。が、まだ買っていない。ユーロ立てか……うーん。
2005年2月9日水曜日
Jonathan Powellが今年もOpus Clavicembalisticumを弾くらしい
http://www.siba.fi/fin/konsertit/konserttisarjat/tapahtuma.php?event_id=1150
ソラブジ弾きの異名を取るピアニストは何人かいるが,パウエルは筋金入りらしい。2003年,2004年に続けて,今年もOpus Clavicembalisticum全曲を演奏するようだ。この日付の読み方が正しいなら,3月12日にヘルシンキのシベリウスアカデミーで演奏するとのこと。恐ろしいことです……。
ここによれば,Feinbergのソナタ全曲を録音したピアニストの片割れ,Christophe Sirodeauとも活動を共にすることもあるとか。こういう人は何でつながるんでしょうね。
2005年2月8日火曜日
Olivier Messiaen ,Prelude pour orgue
『メシアン:オルガンのための前奏曲』(3060円)
メシアン没後の1997年に,イヴォンヌ・ロリオ夫人によって発見された作品。なんでも,師匠であったマルセル・デュプレ風の激しい作品とか。フランス・ロマンティックオルガンの作風を受け継いでいそうです。
グラナドス・ピアノ曲全集
ラローチャによる監修。フランク・マーシャル音楽院による決定版と言っても良い内容ではないでしょうか。普通に買おうとしても絶対に手に入らない曲ばかりのようです。スカルラッティの編曲なんて,全然知らなかったよ! ただし,『ゴイエスカス』が2分冊であるなど,校訂報告がたくさんページがあるのかもしれませんが,1冊6000円前後と,やはり割高に感じます。初期作品などを含め,本当に弾くべき価値があるかどうかは人それぞれと言ったところでしょうか。サスティンペダルの指定を拍ごとに,キッチリ指定したグラナドスなので,これらの校訂が直筆譜からどのように反映されているかが気になります。
Reynaldo Hahn, Portraits de peintres: Pieces d’apres les poesies de Marcel Proust
元祖嘆美系フランスピアノ曲作曲家,レイナルド・アーンの曲がいろいろ復刻されているようです。『画家の肖像』(3730円)は,プルーストの詩に基づくピアノ曲。キュイプ,ポッター,ヴァン・ダイク,ワトーなどが題材になっています。一種のパスティッシュですね。これは抜粋ですがCDでも出ています。
『Rarities of Piano Music at Schloss vor Husum, vol. 9 from the 1997 Festival』
3月には日本盤の最新録音も出るようです。こちらでは全曲録音されているようです。
『アーン:ピアノ曲集』
昔,Valoisから出ていた,Sermetの連弾/2台ピアノ曲集は結局頓挫したまま……。と思っていたら,再発されていました。でも,やっぱり残りは録音してくれないのね。
『Hahn: Oeuvres pour deux pianos』
2005年2月5日土曜日
AIR-CD-9084. Sorabji, Fantasia ispanica, Jonathan Powell, piano
Jonathan Powellによる最新のSorabji録音。Fantasia Ispanicaは5楽章構成で1時間を超えているようです。イギリスでは12月に発売しているようですが、日本はまだでしょうか。アマゾンではとりあえず入荷はないようです。
http://www.altarusrecords.com/News.html
AIR-CD-9075 Sorabji, Opus Clavicembalisticum, John Ogdon, Piano
Kaikhosru Sorabji: Opus Clavicembalisticum
とうとう再発。分割されていた「Theme and 49 Variations」を結合したため、5枚組になっているようですが、値段は据え置きとのこと。アマゾンでは9000円前後で売っております。音源のリマスターもされ、ブックレットも最新情報を盛り込んだりしているようです。
Sorabji: 100 Transcendental Studies, vol. I BIS
Fredrik Ullenによる完全録音。すでにコンサートでもいくつかレパートリーとして弾いているようで、完成度は高そう。CD7枚になる予定で、2007年までバラで発売していく予定のようです。ライブで弾いたときの録音が以下から聞けます。
http://www.fredrikullen.com/recordings.htm#solo
ここでは、ブックレットに掲載予定と思われる、ライナーが読めます。
http://www.fredrikullen.com/sorabji.htm
また、今まではアムランによる1~20番までの浄書譜しかなかったのですが、Alexander Abercrombieなる人物がコンピューターによる演奏用譜面を作成したとのこと。Sorabji Archiveから入手できるとありますが、Webの方ではそのような記述がないです。Hintonへ直接問い合わせた方がよいでしょうね。
http://www.music.mcgill.ca/~jwapnick/sorabji/sor_scre.html#pno
ちなみにUllenの今後のレコード発売予定は以下の通り。相変わらず、近現代ばかりです。
2003-2007: complete Transcendental Studies of Sorabji (7 CDs)
2004: George Flynn, Trinity (2 CDs)
Gyorgy Ligeti: Etudes 17 and 18
2005: Alfred Schnittke, complete solo piano music (2 CDs)
Arvo Part, complete solo piano music (1 CD)
2006-: Charles Ives, complete solo piano music
クリムゾンのニューアルバム?「The Reconstrukction of Light」
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